主人公ジュノのキャラクターにやられましたね、ほんとかわいい
ブラックジョークのセンスいい
、キレがいい
オープニングタイトルのかわいいイラスト＆フォントを使った雰囲気から俗にいう”ガーリーな映画”かと思いましたが、いやいやもっと深いお話です。
監督さんはただ今公開中の「とらわれて夏」のジェイソン・ライトマンです。もちろんわたくしが居住する地域では公開されておりませんのでテレビの映画紹介のコーナーでちょっと観ただけですが、この作品にもケイト・ウィンスレットの息子の10代の男の子が出てきます。この監督さん、少年少女たちを描くのが得意なんだと思いました。
ストーリー
パンクとホラーが好きなクールな女子高生ジュノ（エレン・ペイジ）は、親友ブリーカー（マイケル・セラ）との興味本位にセックスをして妊娠してしまう。中絶を思いとどまったジュノは友だちのリア（オリヴィア・サールビー）に協力してもらい、養子を希望している夫婦を探すことに。理想的な夫婦を見つけ、会いに行ったジュノだったが……。（シネマトゥディ より）
キャスト
ジュノ エレン・ペイジ
ポーリー（赤ん坊の父親） マイケル・セラ
ヴァネッサ（養母） ジェニファー・ガーナー
マーク（養父） ジェイソン・ベイトマン
リア（ジュノの親友） オリヴィア・サールビー
マック（ジュノの父） J・K・シモンズ
ブレンダ（ジュノの継母） アリソン・ジャネイ
スタッフ・作品情報
監督 ジェイソン・ライトマン
脚本 ディアブロ・コーディ
製作 ジョン・マルコヴィッチ、メイソン・ノヴィック、リアンヌ・ハルフォン、ラッセル・スミス
音楽 マテオ・メシナ
撮影 エリック・スティールバーグ
配給 Fox Searchlight（アメリカ） 20世紀FOX（日本）
公開 2007年12月5日 (限定)（アメリカ合衆国） 2007年12月25日 (拡大)(アメリカ合衆国)
2008年6月14日(日本)
製作国 アメリカ合衆国 カナダ
製作費 $7,500,000
興行収入 $231,411,584
原題 Juno
17歳、気まぐれなその場限りのエッチで妊娠してしまったジュノ…やっちまった感が否めない妊娠だったけど彼女はすべて自分の意志で力強く進んでいきます。そのたくましさと勇気には恐れ入りました。学校に通いながら子供を産むって並大抵の精神力じゃ耐えられない。それ以前に日本だとその状態で登校してくるのって許されないと思う。
主人公ジュノちゃまは出産後子供のいない夫婦に養子にだすことを決心するのだけれど、まるで自分の飼っている犬が子犬を産んだから里親にあげるような感覚。彼女のお腹が大きくなって行くにつれ内面にどんどん変化が出てくる。最初は「ブツを絞り出す」なんて言い方してたのにね^^;
彼女の周囲も出産に協力しながらドタバタに巻き込まれていく、とにかくみんな一生懸命。ジュノの父親と継母、悪友ともいえる友人、そして養子縁組を決めた夫婦。この夫婦の妻の方が「ダラスバイヤーズ・クラブ」の女医役ジェニファー・ガーナーが演じています。とにかく子供がほしくてほしくてたまらないんです、この女性。
超音波の赤ちゃんの写真を見せられ感動、すっかり大きくなったジュノのお腹を触ってまるで自分のお腹をなでているように大事に愛おしげでそんな様子を見て『彼女の揺るぎなさ』を確信する。とてもステキなシーンでしたねドライだったジュノも変わっていきます。
順調に出産を迎えるはずが、とんでもない出来事が起きてしまいます。
私が一番この映画でいいなって感じたことは、ジュノの父と継母との関係がすごくステキで理想的なんですよね。ああいう継母ってなかなかいないと思う、うるさくもなくそれでいて見放しているワケでなく一定の距離感をもって年頃の女の子に接していています。年頃の女の子に自然体で接するのってかなり難しいと思うんですよ。
ジュノが身籠った子供の父である男の子役がスコット・ピルグリムのマイケル・セラが演じています。ずいぶんほんわかした男の子で擦れていないっていうかな、オレンジミントが好きな爽やかな青年を好演しております。
エレン・ペイジも難しい役どころを自然体で演じきっております…自然体というか自然に見えるんです、彼女の演技力でしょうね。
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