My Cinema Talk World: 12月 2012

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2012/12/21

息子に

2012_12_21


明日、22日は息子の誕生日だ。
ここ数日、息子が生まれた時から今までの出来事を何かと思い出している。
顔だけでなく、性格も日々変化している。
心も体も強いだんなさまに似てほしいが、なぜか私の軟弱な性格に似て来てしまっている気がする。
自分の殻に閉じこもらないでどんどん積極的に外に出てほしいと願う。
若いうちに、外の世界をよく知ってほしいと強く願っている。
何を考えているかをしっかりと相手に伝える言葉をもっともっと培ってほしい。
親に気に入られようなどという考えはすっぱり捨てて、自分の意志で行動してもらいたいと強く願う。
他人には寛容な心を持ち、自分を甘やかすことはだんだんなくすように...などなど
これらは、或る意味自戒でもある。
親が子どもに何を望んでいようと、その通りにいかないのは身を以て重々知っているつもりだ。

先日、昔の職場の上司が他界した。
仕事にとても厳しい方で、私も若かったこともありうまく接する事ができなかった。
似た者同士で集まることだけで快感を得て、苦手なことからは逃げることばかりしていたのだ。
職場の忘年会の時にも、何かうちとけたい気持ちはあったのだが結局話す事ができなかった。
帰りに職場の他のメンバーとともに車で送ってもらうとき、私の好みの洋楽が流れていることに気がついた。
私と同じような洋楽が好きなのかな…となにげに思ったがその話題を言葉にしたかどうかは記憶にない。
このたびの葬儀後のお香典返しに添えられていた親族からの心がこもった文章には故人の人柄や生き方、そして好きだった音楽などのことが触れてあった。
昔、車の中に流れていた音楽。
今にして思えば、あれは心を開く事ができない私に対して何かきっかけを提供してくれた心遣いだったのかもしれない。
あの時の自分がいかに小さかったかを思い返している。
若くはあっても”いい大人”なのに大人になりきれない部分がたくさんありすぎた。
あまりにも卑屈すぎたのかも知れない。

息子には自分と同じ過ちを繰り返してほしくないと切実に願う。


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