My Cinema Talk World: 3月 2012

作品インデックス

2012/03/28

つっかかるなって!



いささかあてが外れた感がする一日だ。
詳細にいえば、まだまるまる一日は過ごしていないのではあるが。。。
なんと表したらいいのか…
今、ちょうどした表現が浮かばないけど
世界中のありとあらゆる事象が自分につっかかってくるとでも言ったらいいのだろうか。
カメラを準備して出掛けたが、ふと見回すとなんとも風景と自分の意欲がかみ合わない。
なんで、そこに杉の林があるの?
とか
ここに誰か歩いててくれたら…とか。
この辺りの家々の屋根の色や建物の並び方の凡々たること、この違和感は何なんだ?
一層薄ぼけて見える空の色、一応ファインダーを覗くがすぐにそれをやめる。
結局、相手に突っかかってるのは自分の気持ちなんぢゃないか。
そんな映画の舞台のようなステキな風景があちこちにあるはずもあるまいが。
自分が撮っている写真自体、一貫してありふれた瑣末な風景であったことを忘れるなよって。
やたらと、写真を撮りたい日もあるし、こんな日もある。
当然じゃないか。
気持ちよく、撮ってフィルムを取り出し現像してみたら何も写ってなかった虚脱感と絶望感のないまぜに押し寄せる、自分を殴り倒したいほどのイタタマレなさを最近味わったしorz
余談だけど。
そうそう毎日毎日楽しく過ごせるワケないわね。
そう思って落ち着くことにしたわ…
ある年齢からね、うん、ある年齢からよ…極々最近。

マドンナみたいな、世界を征服しつくした女性ですら「今度の曲は、最高だ」って絶賛される一方でタブロイド紙に「編みタイツ姿のお尻の衰え」のこととか書かれる訳だし、考えればいろんな人たちがその日その日不満を抱えて生きてる訳だ。

まー、マドンナのお尻の話はたまたま今朝のワイドショーで見たことを思い出しただけなんだけどね、ゴメンなさいませf^_^;)

他者と自分を比較してみること自体、よろしくない兆候なんですけどね。

2012/03/26

すばらしき哉…




久しぶりにハマったドラマだったな…
小泉今日子主演の「最後から二番目の恋」
脚本がすばらしいし、(後からホームページで知ったんだけど「無理な恋愛」の脚本家さんなのね)主演の小泉今日子演じる、仕事に燃えながらも独り身でいる現実を噛み締めながら生きる45歳のリアルな演技。そして、中井貴一と内田有紀…この二人の演技力がまたまたすばらしい。
じーん…
ずーん…
とくる台詞もあちこちに散りばめられている。
特に第一話の始めの部分に小泉演じる千明が語る現在の年齢とイマイチ折り合いがつけられない、過去に自分が思い描いていた45歳と実際その年齢になっている違和感…このくだりがとても納得いくのだ。
ドラマが回を追うごとに面白くなって
「人生も捨てたもんじゃないな。」
って改めて実感させられるそんなドラマだ。
小泉さんと中井さんの長回しの緊迫感ビシビシの長台詞のぶつかり合いがこれまたスゴいの一言、それになんとも可笑し、楽しいし哀しい!
様々な人間同士のつながりが一分のムダなく描かれている。
中でも特に泣かせてくれたセリフがある。
主人公 千明(小泉今日子 )が46歳の誕生日を迎え長倉家全員でサプライズでお祝いするシーン。
手作りケーキに46本のローソクをたて準備したがそれをなんとなしに自分へのイヤミと受け止めてしまった千明は
「23本くらいならケーキとのバランス的にちょうどほどよい本数だけどこのザマはなんですか?」
っぽい言葉を投げつける。
いつもならやり合うだろう和平(中井)が千明に 静かにこんな言葉で説明する。
「誕生日というのは、一つは生まれた日におめでとうと祝うこと、それと今まで元気で生きてこられたことをお祝いする二つの意味がある。46本のローソクはあなたが一日一日46年間、一生懸命生きてきた証しなんだから疎かにできないものなんですよ 」と。
記憶なので正確ではないがこんな意味合いのことを言うこの場面は、 観ているものがそれぞれの人生を重ね合わせてしまうと思う。
特にこのドラマの和平の弟(坂口憲二が演じる…内田有紀と双子の設定)は脳に腫瘍があり誕生日を迎えられる重みが他者とはまた違うからこそ、弟を思えばこそ出てきた言葉なのだ。
私…そしてダンナさままでじーんと来ていた。
「あれ?まま泣いてるよ!」
と息子に指摘され、若干照れるf^_^;)
きっと舞台になった江ノ電の極楽寺駅にカメラを持って出向く何某女子もいるかも…だね。
最後に今、芦田愛菜ちゃんを始め実力派の子役さんが話題だけど中井貴一の娘役の白本彩奈ちゃんが美少女で、ハーフかと思ってたがベラルーシと日本人のハーフだそうでほんと可愛いo(^▽^)o

あ、エンディングロールのモノクロ写真にもいつも惹かれてましたな。
出演者の撮影合間の素顔…みたいな。

そのうちスペシャルやらないかなぁ~

2012/03/23

Camera Talk



遠くまで見える
寒い冬に唾吐くときに
鳴り出した鐘
苛立ちさえ僕は抱きしめたいと思った
週末に間に合うように
手紙を書くつもり
午後には雪が照れくさいくらいに
ほら降るだろう…


フリッパーズ・ギター
「青春はいちどだけ」
アルバム「Camera Talk」より



私が2008年に写真を始めて
写真のブログやろうと思いついた時に
真っ先に浮かんだのが大好きなこのアルバムのジャケットだった。
それからずっと私のサイト名は変わらずデス…
今でも常にiPhoneにはフリッパーズギターのアルバムは全部網羅されてるよ。
歌詞がどの曲も秀逸だよね。

なんだか写真ブログの内容になっちゃったよねf^_^;)

2012/03/22

いいものはやっぱりいい!

写真(2).JPG

昨日、だんなさまのお昼休みにSkypeで会話してたら
「最近、あのカメラ使ってないぢゃん?」
と。。。
ん?
あのカメラ??
どのカメラ???
「シルバーと黒のフィルムのやつ」
という。
どうやらライカM3の話らしい。
「あのカメラ、カッコいいよね」
だと。
カメラとか写真にまったく興味のないだんなさまがM3をカッコいいだと!
さすがにほんものは、さまざまな人たちを惹き付けるのだわ。
その後、ついつい興奮してM3の小ネタなどを語ったりしたら返事が返ってこなくなった。
私ったら、カメラのこととなるとついつい興奮してしまって^^;
ただ単に、お昼休みが終わったからみたいなんだけどね。
5月の連休にお出かけするので今から
「いっぱいフィルム、スタンバっとけよ」
とだんなさま。
なんだか、ウキウキー
ときに
これから、現像が楽しい季節だわぁ~♪

さて、30分ピラティスやったところで軽くお掃除して出かけるか。
考えたら、わたくしピラティスって息子が生まれてすぐから始めたから、
なんだかんだ言って10年はやってるのね。
途中、ヨガの方に夢中になってお休みしてた時期もあったけれど。。。

2012/03/19

久々のフィットネス

写真(1).JPG


さて、昨日の日記に書いたように病気も全快したところで、今日からおさぼりしていた運動を再開してみることにした。
あ、最近はおうちヨガといってもSHIHOたんDVDでのヨガではなくてすっかりWiiでのヨガ、ピラティスに変化している。
ヨガマットを敷いて、両手にWiiリモコン持って….
なんと、フィットネスパーティの音符の坊や(名前あったのかしら、はて??)が言うには9日ぶりらしい。
わたくしめがまっさきにやるのはラテンダンスと決まっている。
ラテンダンスのサルサの5分間くらいのものをやって、次にサンバとくる。
いつもはラテンダンスだけで25分はやるのだけれど。
本日のダンスエクササイズ第一弾はサルサのみでやめておいた。
病み上がりで無理して、再び気管支にでも影響が出るとまずいと考えたからだ。
で、サルサの次はピラティスのウェストまわりにきく運動をやってみた。
ハンドレッドとかスパインストレッチなどだ。
とりあえず、第一部は軽~く「慣らし」という感じでおしまい。
ヨガは木のポーズのみ。
今日はさすがにコアが鈍ってたらしく、かなりグラグラきた。
後は息子か帰ってからやろうっと♪
もうちょっと温かくなって来たら、ステラ(マッカートニー)のウェアでも引っ張りだそうぞ!

今日、こちらのサイトも更新しましたのでよろしければどぞ^^
ブクログ

Derek Jarman's Garden
Derek Jarman's Garden

2012/03/18

病床読書などなど



ようやく、寝室にこもりっぱなしの日々からも解放された。
冬眠中の動物さながらに食事に一階に下りてきて食べ終わると熱を測り、薬を呑み、喉が渇くとコップ数杯の野菜ジュースをがぶ飲み…夜中3時ごろ必ず熱が上がりだし、額に熱冷ましのシートを貼ってまた寝る。
まさに同じ繰り返しを毎日毎日…
10日近くそんな地獄の日々を過ごしただろうか。
瑣末なことを考えると熱はあがるし、テレビを観ていたり何かに集中するだけで頭痛と疲労感はハンパなかった。
ダンナさまは、
「インフルエンザ、また引き返したんじゃないの?」などと恐ろしい呪いにも似た言葉を曰う、明日の天気を読むようなたわいのない会話なのだろうけれど。
そんな私とて、てっきりインフルエンザが悪化して肺炎になったのかと…十中八九間違いないと思った。この予想も我ながら穏やかなものではなかった。
昨日、ダンナさまがお休みのところで再び病院に行く予定にしていた、肺のレントゲンを撮ってもらおうと考えていた。…が金曜日の晩に突如として熱はぱたりと下がり平熱になった。
しかしながら、人間とは脆いもので10日寝込むだけでかなり凹むものなのだ。
数日お風呂に入れないだけで、自分が生活ゴミとか汚物とか…とにかく生ゴミと同等の汚れたモノ、風が吹けば吹き飛ばされてしまうような卑小な物体に成り下がったかに思えて、ふとそんな弱い自分に情けなさを感じたりとたまに自分が思っていた以上に人間臭い自分を認識すると意外に動揺するものなんだなぁなんて客観視できたりするのである。とにかく、寝たきりという状態が妄想を巨大化するのだろう 。
私は、熱が下がらず一日寝ていても節々が痛く寝るどころの穏やかな心持ちでないさなか、デレクジャーマンの著書を書棚からベッドに持ち込み読んでいた。病んでいる床でページを捲るのにはかなり分厚く重い本だ。小説の大部分にはプロスペクトコテージに移ってきたばかりの美しい庭の様子がジャーマンの生き生きとした目を通して見ることができる。庭の手入れが本当に楽しそうだ。 急に最期の9月の章まで読み飛ばしてみる。彼の病状は末期に変わっている。体重が9.5キロ落ちた後で彼の文章はなく、通例の翻訳者のあとがきになっていた。死というものはこの本の終わり方さながらなわかりやすく、こんな風に後腐れのないものなのだな…と漠然と思った。

昨日から撮りためたkyon2の連ドラ観て入り込んでる。
面白いし、エンディングに流れる撮影中の何気ないモノクロスナップがよいのよね♪

2012/03/13

釈然としない数日



久々にダウンした。
しかも、インフルエンザだ。
最初は、寒気や微熱から始まり翌日には38度台。
ダンナさまがお仕事が忙しく休めないので救急外来に連れて行ってもらい、恐れていたインフルエンザの検査を受けるも陰性とのこと。
葛根湯を処方されただけで帰宅…なんとも釈然としない。
その晩からますます熱は上がり、関節は猛烈に痛い、寒気はするで睡眠どころではないのである。
翌朝には久々に9度台にまで熱が上がった …
半日で早引きで帰ってくれたダンナさまの運転する車で別な病院を受診してみた。
一度インフルエンザの検査が陰性だった旨を伝えると今日は検査してみるかどうか訊かれた。
できるなら、あのような不快な検査を何度も受けたくはない…しかしながらインフルエンザでもないのに依然上がり続ける熱が不可解で気持ちが落ち着かない。
前日の診断から、何か別な内臓系の病気なのではないかという不安にかられてもいた。
そんなこともあり、意を決して再び受けてみることにした。
前日の総合病院での検査とやり方は一緒だが結果がでるまで今回は10分と短い、前回より20分ほど短くなっている。
またあの細長い綿棒を鼻からノド付近まで差し込まれる不快な行為に耐えつつ、ほどなく別室に通され「B型インフルエンザです」と告げられた。
この結果に、再び釈然としない気持ちになった。…昨日は陰性で丸一日たたないうちに陽性とは。
納得いかなくても、やはりほっとしてはいた。原因がはっきりしたのだから。
あとは帰りに寄った薬局で薬剤師指導のもと吸引タイプのイナビルというクスリを2個吸って終わり。
驚異の効きめで2時間ほどで7度台に熱も下がったのだ。
ダンナさまも一週間ほど前にA型に罹ったのだがさほど高熱はでなかった。
いつも風邪をひくと、高熱を出すのは私だ。
一番手がかかるのは私なのかもしれないなf^_^;)
何よりも、ダンナさまならびに息子たんには大変お世話様になりました、感謝の気持ちでいっぱいデス!

ちなみに、病床からなのでスマホからアプリ経由での初投稿です。

誤字脱字があった場合、後ほど訂正いたしまする。

2012/03/10

ヒーリングタイム

写真.JPG




昨夜から雪が降り続きかなり積もっています。
まだ、雪かきしてないのだw
午後からの方が解けるかなぁなんて。
あー、今窓の外みたらまたも降り始めてます。

さて、ここ最近ネットで芸能関係のニュースを見ると某が亡くなったとかの記事が目につきます。
最近、短命な方が多い気がします。
ストレス社会が要因なのかなと思ったりしてます。
日々忙しく過ごすことは、充実していているという意味でよいのだけれど
やはり1日30分でもまったりとして気が休まる時間は必要ですね。
女性の場合だと、スキンケアの時間などは気持ちがいいと感じてリラックスしつつできるように心がけるのもよいと思っています。
そのためには、ローションなどの化粧品はヒーリング効果の高い香りが気分を心地よくしてくれるものを選ぶのがいいですね。
私は、エスティーローダーのニュートリシャスのザクロの香りが大好きでかなり長期間使っています。(ところで今は販売しているのでしょうか?)
ただ、この香りが全ての人に心地よいかと言えばそうではありません、香水と同じで好き嫌いがあるし、コスメだとその人の肌質に合わないものがあるのでチョイスが難しいです。
自分にあったコスメに巡り会うのはかなり長い旅になると思います。
肌質をすごくいいコンディションに整えてくれたのは、やっぱりマックスファクターのSKⅡシリーズです。リーズナブルな金額とは言えないので今はマッサージクリームと美容液くらいしか使っていませんが、フルセット使えるならSKⅡシリーズはかなりオススメですね。
それと、私の場合は肌のお手入れの時間とかコーヒータイムなどにお香を炊いたりします。
ちなみにナグチャンパの香りが私は気に入っています….お香は気に入っていても買いだめはしない方がいいです^^;
湿気ちゃいますから。


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2012/03/06

よしなし事

智恵子生家

先週中盤からダンナさまが体調を崩し、診察を受けるたところインフルエンザ。
その後、息子も鼻水やくしゃみ微熱が出ていたがすぐに回復。
今日は元気に登校している。
かくゆ(い)う私も、1、2日微熱が続いたが今朝になったら体調も元通りっぽい。
ダンナさまも最高に忙しい時期だし、自分も何かと忙しない日々。
今、熱を出したり寝込んだりできない状態なのでほんとよかった…一安心。
気力勝ちというところか(笑)

先週、夕方息子と某N○Kの子供番組を観ていたら
高村光太郎の「あどけない話」が取り上げられていた。
「智恵子抄」のあの有名な詩である。

「あ、これ高村光太郎さんて有名な人の詩だよ。去年、この詩の中に出てくる智恵子さんの二本松の実家に行って来たんだよ…まま一人で」
と教えると
「えーっ?ボクも行きたかったぁ」
などと…息子。
その時は興味なさげだったから一人で出かけたのに^^;
震災の一ヶ月前くらいだったかな。。。
(後でブログ見てみよう…前のWordpressブログだったらなくなっちゃってる可能性もorz)
その晩、お風呂の中で智恵子抄の話をした。
智恵子の生い立ちと光太郎との出会い、そして病から死に至る話を軽く端折りながらだが。
息子はめずらしく興味津々な様子。
死の直前の様子を描いた「レモン哀歌」の話をしたところ、それも「うん。うん」と相づちをうちながら熱心に聴いていた。
しかしながら話している方はすっかりうるうる来て声に詰まるテイタラク。
「まま、泣いてんの?」
とめざとく指摘された。
それと最後に
”東京にほんとうの空がないという”
の意味も話してみた…自分なりに解釈している範囲でだけど。
「東京にほんとの空がないわけじゃないんだよ、東京で生まれ育った人は故郷の空が本当の空だし…空気がきれいな田舎の空が本当の空と言うことじゃなくて。」
こういう説明も子供に分かるように説明するのはなかなか難しいものだ。
「何年か後に就職とか大学に行くのにここを離れたときにその気持ちは分かると思うよ。」
と息子に説明した。
それと、智恵子の遺した切り絵の素晴らしさも教えたところ、見てみたいと息子。
ほんとかな。。。


そんなにもあなたはレモンを待ってゐた

かなしく白くあかるい死の床で

わたしの手からとった一つのレモンを

あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ

トパアズいろの香気が立つ

その数滴の天のものなるレモンの汁は

ぱつとあなたの意識を正常にした

あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑ふ

わたしの手を握るあなたの力の健康さよ

あなたの咽喉に嵐はあるが

かういふ命の瀬戸ぎはに

智恵子はもとの智恵子となり

生涯の愛を一瞬にかたむけた

それからひと時
昔山巓でしたやうな深呼吸を一つして

あなたの機関はそれなり止まった

写真の前に挿した桜の花かげに

すずしく光るレモンを今日も置かう

(高村光太郎「智恵子抄」レモン哀歌 より)


レモンを一口かじって
亡くなる最後のくだりがリアルですね。
涙が出ます....



ちなみに昨年智恵子の生家を訪れたのは3月5日だったらしいデス。


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