My Cinema Talk World: 「6才のボクが、大人になるまで。」(原題:Boyhood) ー 日本公開11月14日。まだまだ先だよぉー

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2014/08/25

「6才のボクが、大人になるまで。」(原題:Boyhood) ー 日本公開11月14日。まだまだ先だよぉー


少し前に映画批評サイト、Rotten Tomatoesで「Boyhood」という作品が100%という好評価がされていたので気になって仕方がありませんでした。
2014年1月19日にサンダンス映画祭で初お披露目、7月14日に北米の5館で限定公開されて大絶賛、すでにベルリン国際映画祭をはじめ各賞を獲得しております。
この映画は「恋人までの距離」3部作、「ニュートン・ボーイズ」、「スキャナー・ダークリー」などなど面白い趣向の作品を手がけてきたリチャード・リンクレイター(Richard Linklater)が監督しております。



先週フジテレビの朝のテレビ番組を見ていたところ映画紹介コーナーにて早くも話題にされていたのでさすがに異例の反応にビックリもしました。
その時初めて邦題が「6才のボクが、大人になるまで。」であることを知ったわけであります。
「6才のボクが、大人になるまで。」
この作品の何がおもしろいかといえば
「子供が6歳から18歳になり、大学に進学して親元を離れるまでの12年間の親子関係を描き出したい。しかし、子供に起きる変化は多すぎて十分に語りつくせない。そこで、子供が経験するものすべてを盛り込むつもりで脚本を執筆した」と述べ、毎年数週間ずつ撮影するつもりでキャストとスタッフを集めた。リンクレイターは当時7歳だったコルトレーンを本作の軸となる役であるメイソン・ジュニアに抜擢した。コルトレーンは12年間にわたってメイソン・ジュニアを演じきった。
Wiki より)

キャストはパトリシア・アークエット(メイソンJr.の母親)、エラー・コルトレーン(メイソンJr.) 、ローレライ・リンクレイター(姉役) 、イーサン・ホーク(メイソン)
で、監督の娘さんも出演しています。イーサン・ホークは「恋人までの距離」でおなじみですね。子供が青年になるまでの12年間を描くということは「恋人までの距離」三部作を撮っていく中で、発展形のような作品を撮りたくなったのかもしれません。子供から青年に成長する期間というのは一生において一番変化する時期でもありますから。

同じ役者が実際に12年間を演じているから外見の変化もリアルなのワケです。こういう形態は本作が初めてではないにしろ演じ切った役者たちを始め監督、スタッフも賞賛されるべきですし、脚本にしても撮り始める時点では完成されておらず都度書き直しながら仕上げて行ったとのことで、撮影の流れ、時間の経過の中でともに変化し完成されているのです。少年が1人の人間に育つように。



It's called 'Boyhood,' but it could be called 'Parenthood' too.
こちら(Interview: Richard Linklater Examines 'Boyhood,' Memory, Time & Perspective)に監督であるリチャード・リンクレイターのインタビュー記事が載っておりまして、この言葉に未見ながらまさにその通りだなぁなどとと...とにかく泣くことは覚悟しています。実際の少年の成長が自分の家族とシンクロすることは当然予想できるし、子供の成長とともに大人も変化し、時には子供を育てる自分達が無意識に彼らを裏切り傷つけることもあるかもしれない。子供は大切だけれど時として子供を第一に考えられないこともあるでしょう。それを繰り返しつつ子供とともに大人達も成長して行くんだよね、ですよね。(世のお父さまお母さまに向けて!)そんなこんなが頭の中を走馬灯のように駆け巡ること必至です。

12年間、グレもせず仕事をやり抜いた子役のエラー・コルトレーンくんも讃えられるべきだと思います。おそらく、監督さんの配慮あっての結果でもあるでしょう...撮影はエラーくんの夏休みの期間だけだったそうです。
昨晩、Twitterのフォロワーさんがこの映画を観賞してきて「とてもよかったです!今年公開になった作品で一番好きかも...」と感想をツィートされていたので私の知り得ている情報のみを掲載してみました〜。
フォロワーさんの感想ブログが楽しみです♪

あの...この予告編だけですでに泣いてるんですけどぉ(号泣!)




公開初日が11月14日(金)に決定! TOHO-TOWAサイトより
「6才のボクが、大人になるまで。」公式サイト http://6sainoboku.jp/


こちらのサイトで記事を書いています
「6才のボクが、大人になるまで。」−リチャード・リンクレイター監督が12年かけて完成させた話題作