My Cinema Talk World: 「ミー・ウィズアウト・ユー」ー お友達は依存症!?

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2014/02/20

「ミー・ウィズアウト・ユー」ー お友達は依存症!?

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久々にカイル・マクラクランを見ました。しかも、超脇役…そのうえオンナ好きのだらしない男といった役。
あのツイン・ピークスで潔癖性のクーパー捜査官を演じた彼が…まぁ、見た目はそれほどには変わってないように思えたけれど。
さて、映画の舞台は1970年代のロンドン。またでたかーって感じ?ガーリーな映画??
いやいや、こちらの作品はそう単純に片付けられない。また始まったぁって言われそうなのが、音楽です、70年代から80年代のね~。これ、もう文句の付けようのない選曲になっているんですよ。
しかしDVDのパッケージには
「私たちはイカれ娘 もう我慢できない」
だって…いかにもバカ娘たちがクスリにあれやこれややりちらかす映画みたいぢゃない、これじゃ!そんな作品じゃないんですよー。(まぁ作品中でこのフレーズが使われているんですが)

ストーリー

幼馴染みのホリー(ミシェル・ウイリアムズ)とマリーナ(アンナ・フリエル)は、子供のころからいつでも一緒に夢と希望を分かち合ってきた大親友。しかしマリーナの兄ナットに秘かに思いを寄せていたホリーはナットと関係を持ってしまい、マリーナは激しいショックを受けてしまう。その後も同じ大学教授に恋をして二股をかけられたり、2人は恋と友情のはざまで喧嘩と仲直りを繰り返しながらずっと一緒に過ごしてきた。しかし大人になってマリーナがついに結婚を決意し、ずっと想い続けてきたナットにも子供ができる知ったホリーは、マリーナと離れて生きていこうと決意する……。


��映画.com より)

キャスト
    アンナ・フリエル (マリーナ)
    ミシェル・ウィリアムズ (ホリー)
    カイル・マクラクラン (ダニエル ー マリーナとホリーの教師)
    オリバー・ミルバーン (ナット ー マリーナの兄)
    トルーディ・スタイラー (リンダ ー マリーナの母親)
    マリアンヌ・ドニクール (イザベル ー ナットの妻、女優)
    ニッキー・ヘンソン (レイ)
    アラン・コーデュナー (マックス)
    デボラ・フィンドレー (ジュディス)
    ステーブ・ジョン・シェパード (カール)

スタッフ・作品情報
監督    サンドラ・ゴールドバッハー
脚本    サンドラ・ゴールドバッハー、ローレンス・コリアット
製作総指揮    ジョナサン・オルスバーグ、スティーヴン・クリスチャン
製作    フィノラ・ドワイヤー、ハティ・ボーワリング
撮影    デニス・クロッサン
音楽監修    クレ・ボーティス
編集    マイケル・エリス
衣装デザイン    ロージー・ハケット
製作年      2001年(日本公開 2003年)
製作国      イギリス
配給      アルシネテラン
原題      ME WITHOUT YOU

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ミー・ウィズアウト・ユー
<DVD>


幼なじみのマリーナ(アンナ・フリエル)とホリー(ミシェル・ウィリアムズ)はロンドン郊外に住む隣同士。小さいときからいつも一緒で互いを”シャム双生児”とか2人の名前を併せて「ハリーナ」と呼び合ったりするほど仲がいい。なんだか以前にブログに書いた「ジンジャーの朝」みたいです、舞台もロンドン時代も70年代。(本作の方がちょっと遅いかな、青春時代は80年代だし)2人の家庭環境は全く違っていてマリーナの母親は鬱病かそんな心の病気で精神的に不安定、父親はよその女たちをとっかえひっかえとお盛んなご様子でめったに家に帰ってこない。ホリーはお固いユダヤ人の父母と3人暮らし。
マリーナには兄 ナットがいて、ホリーは彼にひそかに想いをよせている…そして年頃になった彼女は乱痴気パーティでとうとうナットと一線を越えてしまいます、彼に恋人がいると知りながら。自由奔放というか家にいたくないナットはホリーに手紙を残して旅に出ます、その手紙を読み渡さずに破り捨てる妹。
いつも一緒だから面倒なことにもなるはずです、同じ男性を好きになってしまうのです。ところががこの男がろくでもないヤツ…大学の講師ダニエル(カイル・マクラクラン)です…マリーナとホリー両方に手を出してしまう始末。マリーナは本当はダニエルのことなど好きではないのに彼に近づいたのです、ホリーが自分から離れないように仕向けるため。
なんだかんだすったもんだしながら2人離れないまま大人の女性になり、女性と海外を飛び回っていたナットが突然帰って来てこれまたややこしい事態に。
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うーん、結局はマリーナとホリーそしてナット3人のお話かな、長い目で見ると。「男女3人××物語」みたい、だけど男(ナット)は出番が少ないよーって感じで。
こんな内容だからといって侮るなかれ!女の子が成長する過程での深い心の問題をテーマになっております。
マリーナのような家に育つ子供は、母親がぐらついている状態だから何かに依存しなければいられない大人になりがちなんですね。「見捨てられること」を異常に恐れて生きています。はたから見ればホリーが頼りなくて自信満々のマリーナの後ろに隠れている地味な女の子に見えるんだけどね。実は自信がないのはマリーナの方なのです、誰かを頼らないと1人で生きられなくて常にドラッグやセックス、酒に頼ってそれが自分の手元になくなると…ってこの辺にしておきます。
みんながハッピーになってうまく納まったと思えるラストでまたまたドキッとさせられます。
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マリーナの情緒不安定な母親 リンダを演じているのはスティングの奥さんでもあるトルーディ・スタイラーです。
サントラが凄すぎて泣けてきましたねー、特にティム・バックリー(ジェフ・バックリーの父親)、ザ・クラッシュ、デペッシュモード、ストラングラーズ、エコバニ、スクリッティ・ポリッティ、シャーリーンまで60年代~80年代の名曲が凝縮されてますよ。嗚呼、スクリッティ・ポリッティの「キューピッド&サイケ85」久々に聴きたくなったわーんきらきら
このサントラ、絶対買いだわwww
私、なんだかんだ言ってもミシェル・ウィリアムズが好きなんだな...ハート


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