横溝フリークだったあの頃…
先月、俳優の加藤武さんが永眠されました。
「わかった!! 」
でおなじみの等々力警部...だと思っていたら、作品によって立花警部だったりしていたんですね。
今更ながら、それに気付きました。
昨日は、CSの日本映画専門チャンネルで、久しぶりに「悪魔の手毬歌(1977年)」を観賞しました。
小学校時代に横溝正史フリークであった私は、映画版 市川崑監督とテレビ版の「横溝正史シリーズ」を欠かさず見ていました。
横溝正史の小説といえば、必ず何十年も遡ったところに、血族が争うきっかけともなる性と金、欲にまつわるドロドロとした出来事が絡まってきます。
よくぞ、そんな小説や映画が好きだったものぞ!この変態小学生!!
その頃の私は若干風変わりな本や映画に執着し、頭の中でそれをこね回し空想しては、文章やマンガにしようとしていました。
江戸川乱歩の小説なども、子どもらしい「少年探偵団」などよりも「一寸法師」や「人間豹」みたいなおどろおどろしかったり、変態チックな小説を好んで読んでいました。
ただ頭にはいろいろ浮かんでも、小学生なので実生活での経験が極端に少ない故、なかなか思うように書けなかった...絵は、超下手くそだったし。
吸収はしても、排出口が小さ過ぎました。
とにかく「一寸法師」という作品はお気に入りで、小学校三年の時、はじめて読んで(講談社 少年版江戸川乱歩選集)以来、5、6回は繰り返して読んでいたと思います。