My Cinema Talk World: デスノート Light up the NEW world

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2016/11/17

デスノート Light up the NEW world


10月30日なので、結構経ちますが『デスノート Light up the NEW world (2016) 』観てきました。
ダンナさまも息子も別な映画を見たので、寂しく一人での観賞となりました。
(どういうわけか、息子とダンナは作品も見てないのに安室奈美恵の「Fighter」のCDを買ってきて聴いてるんですよね〜。)

6冊にふえたデスノート争奪戦、そして新生キラを探すお話です。
舞台は再び謎の突然死が頻発しはじめた現在。
デスノート対策本部特別チームの捜査官 三島(東出昌大)、キラ信奉者 紫苑優輝(菅田将暉)そしてLの後継者 竜崎(池松壮亮)がデスノート争奪を繰り広げて行きます。
注目は、やはり「新生キラは一体だれなのか?!」です。


10年前、一家で夢中になって繰り返し見ていたデスノート。
DVDのコンプリートセットまで購入したのですが、それに付いていたデスノートを当時5歳の息子が取り出して遊ぼうとするのでとうとう見つからない場所に隠し、隠しっぱなしになっておりました。
つまり約10年間封印しており、ずっと見ていなかったのでお話もうろ覚えでデスノートのルールなども忘れていました。


おっと話がそれました、先に映画の感想を言わせてもらえば、スリルがあって“新生キラ”がわかった時に驚愕してのけ反りましたね。それほど意外な人物でした。
ネットやツイッターでのみなさんの感想を眺めていると
「出演者がバカばっかり…」
「デスノートが6冊になる意味あんの??」
「前のような頭脳戦がぜんぜんなくて面白くない」

といったものが大多数でした。

うーん…頭脳戦って、10年前の前作にもそんなにいうほどの頭脳戦ってありましたっけ?
たとえば
「うちでポテチのコンソメを食べるのは俺だけなんだよ」
バスジャックのところ
電車の中でのレイ・イワマツ(細川茂樹)と夜神月との取引き
イワマツの婚約者(瀬戸朝香)との美術館でのシーン


など?
…そういわれてみれば結構あったか(汗)

しかしながら、前作だって最初から絶賛されていたわけではないんですよね。
「原作の方が断然おもしろいわ!」という声は少なからずあがるはずなんです。
今作の『デスノート Light up the NEW world』は、ストーリーは完全オリジナルで登場人物も全員入れ替わっています。
(正確には、弥海砂も登場している。夜神月はキラウィルスとしてPC上に現れるし、Lも回想シーンで登場。)
新しいものが最初は受け入れられない、前作と同じく反発からの評価なのかもしれません。

問題はデスノートが6冊に増えたためデスノートを手にする登場人物もその分増えるわけで、時間内に一人一人の人物描写が入りきれなくなってきます。
人物が掘り下げきれずにペラペラ(説明不足)になってしまうという欠点は否めません。
時間の制約がなければ、青井さくら(川栄李奈)やロシアの医師、御厨賢一(船越英一郎)をもっと面白く動かしたいところ。
「デスノートが6冊になる意味は??」の答えについては、劇中リュークがちゃんと説明していますから、納得していただくしかないですね。
先に述べた感想で「新生キラにのけぞった」と表現しましたが、唐突な展開に驚いたのも事実であります。
やはり時間不足で御都合主義の流れになってしまうんですよね。

およそ10年ぶりにみるので、デスノートのルールが出てくると「あぁ、こんなのもあったな」なんて思い起こしたりしました。
そのルールの中に、
“死神がデスノートに人間の名前を書くとその死神は死んでしまう”
というものがあるのですが、前作『デスノート the Last name』で、レムが弥海砂を助けるためにデスノートにストーカーADの名前を書いた時、死ななかったのは納得できない部分です。
(参考:DEATH NOTEのルール リンクはDEATH NOTEサイトに飛びます)

前作も、脚本が完璧だったわけではないと思います。
結構、「穴でしょ?」という部分もありました。
これを言ってしまえば終りかもしれないけれど、月が警視庁のデータベースにアクセスしていた時点で、普通アクセス元を特定できるでしょ〜って思うし...
バスジャックの部分も然り。

お話が交錯してごちゃごちゃになっていますが、話を元にもどして...
相変わらず菅田将暉くんを愛でて満足して帰ってきました。
全身白の衣装に、ヘアスタイルが80年代のポール・ウェラーみたいで素敵でした〜。
やっぱ鼻がツーンと高くて芸術です、彼のあの顔立ち!
「俺たちに明日はない」のラストを思わせる、あのシーン(ババババ〜ッ...ってなるシーン、見なきゃわからないですね)もなんか菅田将暉っぽくてカッコよいね !

池松壮亮の竜崎もワケありキャラで、実は『L change the WorLd』に関わってくる人物。
やっぱり、竜崎が一番超人かな 。
今回Huluで三島(東出昌大)、紫苑優輝(菅田将暉)、竜崎(池松壮亮)の前日譚が放映されていますが、それを見てから劇場にいかないと内容がより薄っぺらくなってしまう難点もあります。
できれば見てから劇場に出かけて欲しいですね。(Huluの回し者みたいですが、一切関係ありません。)

敢て細かいことをいわせてもらえば、冒頭の渋谷のあのシーン。
エキストラの動かし方がイマイチで、違和感が出ちゃってて残念賞です!
大事なシーンなのに…
「ハリウッドで修行してきて!で賞」ですな。

おそらく、あの終わり方だと続編は作られるでしょうね。

今週末の「菅田将暉を愛でる劇場巡り」は、『溺れるナイフ』です(笑)




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