けれん味に固執するがあまり原作の世界を壊してないか?!
リアルタイムで劇場で鑑賞した映画です。
その頃、まだ私の中では横溝・角川映画ブームは消えていなかったし、横溝作品については“金田一もの”でない本作が新鮮だったのでしょう。
当時ニューハーフとして話題になっていた松原留美子が、主人公 笛二の姉役で出演するということもあって、好奇心と期待で公開が待ち遠しかったことを記憶しています。
映画を見ている最中も、逆光でヒゲの剃り跡が青く見えないかとかチェックしたり。
そんな映画を取り巻く瑣末なことは覚えているのに、映画のラストを忘れてしまっていたという信じられない状況です。
久々に映画『蔵の中』をみて、当時の自分の反応を思い出しながら初見のような新鮮な気持ちになったりもしました。
蔵の中
監督: 高林陽一 / 製作年:1981年
ストーリー評論雑誌「象徴」の編集者 磯貝(中尾彬)のもとへ蕗谷笛二(山中康仁)という青年が原稿を持ち込む。
普段は持ち込みの原稿は読まない主義の磯貝だが、原稿を読まないうちは転地療養に出発できないという。
磯貝は独特の風貌をした青年に憑かれるように原稿に目を通し始める。
そこには、胸の病(結核)を患う姉小雪(松原留美子)と弟笛二の信じがたい真っ暗な蔵の中での暮らしぶり ―― そして磯貝自身まで登場するのだった。
キャスト
蕗谷笛二 / 山中康仁
小雪 / 松原留美子
磯貝三四郎 / 中尾彬
お瀞 / 吉行和子
真野玉枝 / 亜湖
おみね / 小林加奈枝
スタッフ
監督 高林陽一
製作 角川春樹
プロデューサー 山田順彦 、 稲葉清治
原作 横溝正史
脚本 桂千穂
撮影 高林陽一 津田宗之
音楽 桃山晴衣
美術 井川徳道
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小雪役にニューハーフの火付け役 松原留美子 |