昨日『ゴーン・ガール』映画館で観賞してきました。
最初、ダンナさまを誘っていたのですが、なんとなくイヤな予感がして妹と行こうかなと思ったら予定があわず結局1人で観賞することになりました。
二転三転しますよーって噂には聞いていて、まずは原作本の上巻だけ読んでおきました。上巻を読み終えて頭の中でいろいろ想像をめぐらせました。いい意味でワクワクだったんですよね…
まぁ、要は過大に期待しすぎたんでしょうね。「デヴィッド・フィンチャーの映画だから。」ってことで、ね^^;
ストーリー
ニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)は誰もがうらやむ夫婦のはずだったが、結婚5周年の記念日に突然エイミーが行方をくらましてしまう。警察に嫌疑を掛けられ、日々続報を流すため取材を続けるメディアによって、ニックが話す幸せに満ちあふれた結婚生活にほころびが生じていく。うそをつき理解不能な行動を続けるニックに、次第に世間はエイミー殺害疑惑の目を向け……。(Yahoo映画より)
キャスト
ニック・ダン(バーの経営者) - ベン・アフレック
エイミー・エリオット・ダン(ニックの失踪した妻) - ロザムンド・パイク
デジー・コリングス(エイミーの元彼) - ニール・パトリック・ハリス
タナー・ボルト(ニックの弁護士) - タイラー・ペリー
マーゴ・ダン(ニックの双子の妹でバーの共同経営者) - キャリー・クーン
ロンダ・ボニー刑事 - キム・ディケンズ
ジム・ギルピン刑事 - パトリック・フュジット
ノエル・ホーソーン(ニックとエイミーの近所の住民) - ケイシー・ウィルソン
エレン・アボット(ケーブル局の番組司会者) - ミッシー・パイル
シャロン・シーバ(ケーブル局の番組司会者) - セーラ・ウォード
アンディ・ハーディー(ニックの浮気相手) - エミリー・ラタイコウスキー
シャウナ・ケリー(捜索ボランティアのメンバー) - キャスリーン・ローズ・パーキンス
メアリーベス・エリオット(エイミーの母親) - リサ・バネス
ランド・エリオット(エイミーの父親) - デヴィッド・クレンノン
トミー(エイミーの元クラスメート) - スクート・マクネイリー
ジェフ - ボイド・ホルブルック
スタッフ・作品情報
監督: デヴィッド・フィンチャー
脚本: ギリアン・フリン
原作: ギリアン・フリン『ゴーン・ガール』
製作: レスリー・ディクソン
ブルナ・パパンドレア
リース・ウィザースプーン
セアン・チャフィン
撮影: ジェフ・クローネンウェス
編集: カーク・バクスター
製作会社: ニュー・リージェンシー・ピクチャーズ
配給: 20世紀フォックス
公開: 2014年10月3日(アメリカ合衆国)
日本公開: 2014年12月12日
原題:Gone Girl
公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/gone-girl/
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ネタバレはありません。
本作を観賞した後のわたくし個人の感想であり、万人がすべてそう感じるわけではありません。
なんだかなぁ、見た後で何も残りませんでしたね。
「だから?」
「どこがおもしろかった?!」
っていう「?」だらけで、ただ中途ハンパな後味だけ生温く残っただけで、
どんなところがアレでとか説明したいんだけれども、少し語ればネタバレになっちゃうんですよね。
なので、エイミーとニックがなぜこのようなことになってしまったかを軽く書いておくにとどめておくことにします。
まずは、エイミーのアイデンティティクライシスとでもいうべきか、両親が書いた小説「アメイジング・エイミー」に捕らわれ過ぎて、幼少時から自分もアメイジングでいなければいけないと常に現実から乖離していってしまったのです、美しいエイミーは。
ニックと結婚してから、ひとりよがりのアメイジングを相手に押し付ける暴走が始まりニックは年々それに耐えられなくなってきます。
きわめつけは結婚記念日の宝探しのイベントですね、いやぁ、まったくもって面倒くさい女だわwww
ニックの方もイヤなことからすぐに逃げようとするし、自分の本心を相手に話すことをせずに心の中に蓄積させて、しまいには相手を徹底的に嫌悪するという大嫌いな父親の性格を無意識に受け継いでいます。
事件の根源はこんな2人の不協和音が原因だから早々に離婚するとかしていれば多くの人たちを巻き込むことにはならなかったし、子供でも産まれていればまた違う方向に行っていたのでは?とも考えます…自分云々より子供にかかりっきりにならざるを得なくなってきますからね。日々子供を見ているということはとりあえず夫婦が同じ方に目が行っているワケです。
少しは共通のことをシェアできるようになるんじゃないですか?
…おっとこれは余談、私の勝手な意見。これがあってこそ物語が成り立つんでした^^;
無理矢理結婚生活を続け、最悪なのはニックの田舎ミズーリに引っ越すことになるからエイミーにとっては状況がますます悪化していきます。
そんなことおかまいなしに妻の預金を使い、挙げ句に若くて美人な教え子と関係を持ってしまうニック。
そして本作のメインであるこの事件が起きるのですが….
自分がこうして感想を書きながらもイマイチ筆がすすまないのも、この映画が終始のれなかったからなのです。
登場人物に共感できる人が一人でもいれば見方が変わっていたかもしれないですね。
捜査する男女2人の刑事もなんだか中途ハンパでいてもいなくても…ってカンジ。
男の方(ギルピン刑事)は「あの頃ペニーレインと」のパトリック・フュジットでしたっけねー。
まともな仕事していたのは黒人の弁護士ボルトくらいでした。
事件が起きたときのいわずもがなのマスコミや小さな町の人々、そして世間の人々の騒ぎ方は今のこの時代を象徴していてそこだけですかね、そうなるよなぁって少し納得した部分は。
誰かをみんなで責め立ててそれでガス抜きしたいご時世ですね、どこの国でも。
手放しで愉しめないですね、よくある話で。(よくあるというのはエイミーとニックの事件の真相のことではありませんよ)
人物をもっと掘り下げて描いたら見方が変わったかもしれません。人物描写の点では原作の方が突出しています。
なんだか、
劇中のメディアの情報に群がって騒ぐ人々=この映画を観て喜ぶ観客
という二重構造なのかなぁ...なんとなく。
一言でいうと少しだけハイセンスの「火サス」とでもいうべきか。
申し訳ないけど、見て一週間もするとすぐ忘れちゃう類いの作品でした。原作の方が勝ってたと思います。
ベン・アフレックもここのところ作品に恵まれないといいますか...「トゥ・ザ・ワンダー」でも似つかわしくない冴えない役どころだったしね。
以上
あくまでもわたくし個人の感想ですので、愉しめる作品だとは思います。
あしからず。