My Cinema Talk World: 「127時間」 ー 生き抜く執念を教えてくれる作品

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2014/03/08

「127時間」 ー 生き抜く執念を教えてくれる作品

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人生が変わってももはやどうってことないって年齢に到達しておりますワタクシですが、この作品を見て自分の中で何か考え方が変わりました。
人生観?
生きる意味?
なんだかありきたりな表現しか思いつかないけれど。
一日一日もっと大切に生きるべきなんだって気づかされる作品です、これも軽々しいよくある言い回しだけれど。
何かに落ち込み、ストレスを感じ「もー!やだ!!」なんてこと繰り返す毎日を送っておりましたが、こんな苦悩がとても馬鹿げていて些末なことだと思い知らされました。
彼の生きざまを見た後は「死にたい」とかなんて軽々しく口にできなくなるだろうなー。

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ストーリー

アメリカ・ユタ州のブルージョン・キャニオン。ロッククライミングをしていた登山家のアーロン・ラルストン(ジェームズ・フランコ)は落石事故に見舞われ、右腕を断崖に挟まれたまま身動きが取れなくなってしまう。助けを呼ぶ術もなく5日間が過ぎ、命も尽き果てようというとき、アーロンは自身にある決断を下す。


(シネマトゥデイ より)

キャスト
アーロン・ラルストン      ジェームズ・フランコ
クリスティ・ムーア      ケイト・マーラ
ミーガン・マックブライド      アンバー・タンブリン
ラナ      クレマンス・ポエジー
ソニヤ・ラルストン      リジー・キャプラン
ドナ・ラルストン      ケイト・バートン
ラリー・ラルストン      トリート・ウィリアムズ

スタッフ・作品情報
監督      ダニー・ボイル
脚本      ダニー・ボイル、サイモン・ボーファイ
原作      アーロン・ラルストン
製作      ダニー・ボイル、クリスチャン・コルソン、ジョン・スミッソン
音楽      A・R・ラフマーン
撮影      アンソニー・ドッド・マントル、エンリケ・シャディアック
編集      ジョン・ハリス
公開      2010年9月12日(カナダ)
            2010年11月5日(アメリカ )
            2011年1月7日(イギリス)
            2011年6月18日(日本)
製作費      $18,000,000
興行収入      $57,547,568
原題      127 Hours

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登山家であるアーロン・ラルストンの自伝「奇跡の6日間(Between a Rock and a Hard Place)」をダニー・ボイルが映画化した本作、私の中では間違いなくボイルの最高傑作です。
先日ダニー・ボイルの「シャロウ・グレイブ」の感想を書きましたけど、スピード感溢れる映像は両作共通しています。
「127時間」はアーロンの置かれている閉塞状態と彼の頭の中に去来する以前の生活、大自然そして空想の世界とがカラフルでポップな映像で描かれています。
とにかくわたしの好みでした。MTV世代だからでしょうなたらーっ
例の事件が起きる前に、女の子2人と洞窟の中の水に飛び込むシーンは、スピード感ハンパなくて爽快です。
音楽も言うことなしグッドチョイス手
ビル・ウィザースの曲が入ってくるなんてもう感激エクステンション
それにしても、アーロン・ラルストンって男性は凄いとしかいいようがないです。
併せてイケメンだし、飄々とした不思議な魅力を持っています。
(演じていたフランコもかっこいいけど…俳優だから当然っちゃ当然)
あの状態の中での冷静さ。何か特別なメソッドでも積んでいたのかしら。。。
水と少しの食料しかないから、わずかなもので満腹にするために飲食する時は頭で美味しいものを食べてることを想像してお腹いっぱいにするいわば”バーチャルEating”をする、気分を高揚するようにイメージする…危機の中で生き抜く知恵がハンパないんです。
私、実はさすがにあのシーンは見ませんでした、見れませんでした。
声を聞いてるので精一杯。
貧血になりそうでしたよー、ほんと。
自分だったら、あの状況を何時間耐えられるか?
そして、生き残る為にああいう行為を思い立ち実行できるか??
127時間なんて絶対ムリでしょうね…24時間だって多分、気がめいって「死」とか「恐怖」の方にばかりに思考がいってしまうだろうな。
朝、同じ時間に必ず現れるワタリガラスに「Hey!!」って呼びかけるところが寂しくて切ないです。
アーロンばかり褒めちぎってたことに気がつきました、ジェ—ムズ・フランコの演技なしではこの名作は生まれなかったでしょう。ほとんどフランコと岩場しか出てこないんですからねぇガーンネコ
この一件の後も登山家を続けているんだから、これまた凄い方ですわ
自分なんかよりずっと若い人たちに見てほしいです、人生観が変わると思います。名作です。