作品インデックス
2014/01/15
「ジンジャーの朝 〜 さよなら、わたしが愛した世界 〜」ー またもエルの涙にやられてしまった。
レンタルDVDのパッケージでエル・ファニングを見つけ、また共演の女の子が「ピアノ・レッスン」の監督ジェーン・カンピオンさんの娘だと知り興味津々でレンタルしてみました。
またもガーリーな映画を見てしまったわけです。(ガーリーって言い回しが嫌いなんですけどね、年齢的にほど遠いからってわけでもないのだけれど )
ジェーン・カンピオンの娘さんはアリス・イングラート、今年20歳らしい。15歳のエル・ファニングと20歳のアリス・イングラートは同じ日に生まれた親友同士という設定です...やっぱりアリスが年上に見えますね、当然ながら。
彼女、ちょっとジェニファー・ローレンスに似てる気がします。まだ顔が出来上がってない感じ、でむ不思議な魅力があってこれからどんどん綺麗になって行く系のお顔です。久々にアネット・ベニングも見れてちょっと得した気分(実は最初は見覚えはあるが誰だかわからなかったのです)
ストーリー
冷戦下の1960年代ロンドン、ジンジャー(エル・ファニング)とローザ(アリス・イングラート)は何をするのも一緒の幼なじみ。
思春期を迎えた二人は学校をさぼって宗教や政治、ファッションについて議論し、反核運動に興味を示すなど青春を過ごしていた。しかし、ローザがジンジャーの父親に恋心を抱いたことや反核運動への意見の相違から、二人の友情に溝が広がっていく。(シネマトゥデイ より)
キャスト
エル・ファニング(ジンジャー)
アリス・イングラート(ローザ)
アレッサンドロ・ニヴォラ(ローランド)
クリスティナ・ヘンドリックス(ナタリー)
ティモシー・スポール(アーク)
アネット・ベニング(ベラ)
スタッフ・映画情報
監督・脚本 サリー・ポッター
製作国 イギリス/デンマーク/カナダ/クロアチア
公開 2013年8月31日
原題 Ginger&Rosa
のっけから広島に原爆が落とされ、きのこ雲が盛大に広がっているシーンからこの物語は始まります。
同じ日に同じ病室で生まれた女の子たちがジンジャーとローザです。2人はずっと一緒でお互いすべてを打ち明け合うまるで姉妹のような仲のよさ。時は流れ1960年代。お揃いの洋服で出かけたり、青春を謳歌している。そんな彼女たちも年頃になりそれぞれ個性が表れはじめます。早熟なローザの真似をしてタバコを吸い男の子と遊んだりするけれどジンジャーはだんだん違和感を覚えていきます。核兵器反対の集会やデモに最初は2人で参加していたけれど、考え方も少しずつくい違っていきやがてローザの関心はジンジャーの父親ローランドに向いていってしまう。尊敬していた自分の父親とローザが恋愛関係になることで父親の意見に反対することもなく無理に笑顔をつくっていたジンジャーだったが、深く傷つきとうとう心の均衡がとれなくなってしまう。
ジンジャーは広島に原爆が落とされた年に生まれたことから運命的な何かを感じて核兵器反対運動に懸命だったのかもしれないし、自分の家族にぶつけたい本心を表に出さないゆえの悲鳴なのか、とにかく健気です。彼女の父親ローランドが思想家で投獄までされた苦しみを味わっているわりには娘の心の傷みを理解できない自己中心的な大人でやりきれないですね。
娘の笑顔が本心からなのか否かも見極められないなんて失格ですね、親として。(偉そうなこと言ってますが、難しいものですよね年頃の子供って)
演じているアレッサンドロ・ニヴォラには私も惹かれたんですけどね、実は。
キューバ危機と時を同じくしてジンジャーの家族にも危機が訪れます。デモ行進に参加していた彼女は投獄されてついに彼女は抑えていた想いを爆発させてしまいます。「Somewhere」でもエル・ファニングの涙にやられましたが、今回もノックアウトでした。
暗いばかりの映画ではなく、音楽もおしゃれでデイヴ・ブルーベックのTake FiveなどJazzの名曲が流れ、モッズ系のファッションが流行してた頃なのでその時代の雰囲気も楽しめます。
ローザ役のアリス・イングラートは映画「ビューティフル・クリチャーズ」にも出演してミステリアスな雰囲気をふりまいてくれてます。
原題は「ジンジャーとローザ」なんだけれど、主役はジンジャーでした
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